はてなブックマーク関連エントリーについて思うところなど
関連エントリー機能のリリースについて - はてなブックマーク日記 - 機能変更、お知らせなど
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenabookmark/20080715/1216083688
はてなブックマークに関連エントリー機能が付きましたが、時間やお金が相当かかっているようですし、有能な方がずいぶん関わって、すごい技術が使われているようで.. - 人力検索はてな
http://q.hatena.ne.jp/1216131419
はてなブックマークに関連エントリー機能が付きましたが、時間やお金が相当かかっているようですし、有能な方がずいぶん関わって、すごい技術が使われているようです。自分は、こういうものを作る事に関して、ド素人ですが、正直、がっかりしました。プロの人達が集まってこの程度の成果しか出ないものなのでしょうか?
はてなアイディア辺りに転がっている現実的なアイディアがそのまま実装されただけに思えて、残念に感じてしまうのです。これにかかった費用は一千万単位であると思います。そのくらいの費用をかけても、このくらいしか出来ないのは当然なのでしょうか?
こういうものって、案外、コツコツとたくさんの人が地味に作業していくものであって、有能な人が、数日で作り上げるようなイメージは全く間違っているのでしょうか。きっと間違っているのでしょうね・・・こういうものは、このくらい手間隙がかかって当然なんだと理解できるような本やサイトをご紹介下さい。
これだから素人は・・・という声が聞こえてきそうですが、素人が現実的に考えられるように御教授下さい。
自分でやってみれば解る。というのは無しでお願いします。
このがっかりしたと言う記述、大した関連性が見出せない役に立たない邪魔な記事のレコメンドリンクなんて感覚から来てるのかな〜と思えたりします。
最後の質問は何を知りたがっているのかが良く判りません。
こういうサービスは手間暇かけて作るべきもので、その背景を知りたいと言う事なのでしょうか?
使っていくとやっぱり邪魔な感覚が高まりますね。
○確かに関連性がなんだか乏しそう
ジャストミートしていない感が高く、何がどう関連しているのかが一瞥では判らず、判断する指標も示されていない。
キーワード検索にはなっちゃいますが、グーグル検索では関連部分のサマリーを提示、YahooやGooの検索なんてもサマリーと関連性評価とか付加して見せてくれますしね。
そのサマリーから自分ないの記事の有用性の眼星つけられる事もあります。
が、今回の関連性リンクは記事読まない事には中身が不明
○やっぱり邪魔
どんな関連性であるのかが、記事を読んでみない事には判らず有用性が判断し難い。
だのに、冒頭記事サマリとブコメの間に壁のように立ちはだかる。
どんなブックマークコメントが付いているのか?自分もブコメ付けたいという時には著しく邪魔に思えてしまう。ブックマークコメントを確認したいというアクションに対しては障害が増えたも同然。
○どんな意味や意義があるのか
そのようなレコメンドにどんな意義があるのか評価しがたい
こんな感覚、感想はどうしても沸いてしまいますね。
はてなのブックマークページは、興味を持ったブックマークページのブックマークコメントを眺める、その上で自分もコメントを付ける、と言うアクションを軸にしていくと、冒頭の記事サマリーから直ぐにコメントや評価が見られる事が自然でスムース、まとまりも良くなっていると思います。
勝手に考えた意義
ところで、どんな意図や意義を秘めているのか?
本件のリリース情報等きちんとあたっていないので、以下憶測と今後の期待込めた予想となります事ご了承願います。
○ブクマークコメントを書く気がなかったら?
ただし、はなからブックマークコメントを付けるつもりもブックマークもする気もなく、関連しそうな記事を探していたのだとしたら?
関連していそうな情報を探し回っているのだとしたら(期待する関連性の精度が良ければ)案外有用かもしれない。
○いかに手間を掛けずに成果に繋げて行くか?
確かに手間暇書ければある事象なり話題について良いまとめなり記事のレコメンドは出来ると思います。
しかし、仮に閾値以上のブックマークを集めたページ全てに、人海戦術でこのような関連リンクを付けていく事が可能であるのか?
おそらく労力に見合わないと思われます。
ならば手間をなるべく少なくして、網羅性を上げていく。
網羅性が上がる事で結果的に精度も向上していくなんていうのもありかと思います。
○今までは?
はてなダイアリーの中限定で自己リンクを強めていた。
折角外部に良い関連記事があっても、トラックバック等が無ければ関連性を得られなかった。
はてなブックマークのページで、はてなダイアリーに限らない他社サービスの記事の関係性を強める事が可能になったのだと思います。
ただし、id:naoya の 記事を見たところ、外部機関がインデックスしている記事という訳ではなく、過去のはてなブックマークが付いた記事の関連性の評価となっているようで、はてなの狢の中での事でした。
はてなブックマークの関連エントリー機能開発、PFI さんとの合宿 - naoyaのはてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/naoya/20080715/1216094785
○ホワイトリスト等
トラックバックが、アドセンス、アフィリエイトの収益に繋げるために、後先考えず闇雲にトラックバックを飛ばすツールに成り下がりつつある。
記事を書く方もこれらの管理、排除に労力をとられ、また。各ブログサービスプロバイダーも、おそらくこの辺に相当数の労力が掛かってしまうと思われる。
そこに、予め外部の記事分類評価機関が作成した(ホワイト)リストとマッチングをする。
○WEB上の全ての記事と関連性が持ちえる
すると、はてなダイアリーに限らない関連性を生むことが出来る。
おそらく当初のうちはマッチングは低いと思われる。
他社ブログサービスプロバイダーにおいては、擬似的なコミュニティとそこに集う読者の記事リンクなどで、サービスプロバイダー内部にある記事同士の関連性を強めるなどが見受けられる。
もしくは、トラックバックテーマを設け、そこに記事を集めるなど。
前者は牽引役の人とそこにつくファン、読者の関係性でリンクの強化が図られる。
後者はテーマ設定とその話題の盛り上げなどスタッフ側の労力が主体となる。
しかし、はてなの今回の場合、ブックマークされた記事の持つ話題、問題が主となる。
コミュニティやお題など特別になく、誰かが気になったもの、関心寄せたものにブックマークが集まり関連する記事が集まる形。
今回のブックマーク関連エントリーの付加によって、自社ブログサービス記事に限定しない、WEBに散在するはてなブックマークが付いた記事が広く対象となる。
自社ブログの中での記事のリンク強化に留まらない、他社ブログサービス内の記事も広くリンクや関連性を強める事が出来る。
しかも、人のつながりや、スタッフの労力に寄らない、記事の関係性強化が果たされる。
自社にとって有益で、また自社ブログ記事に留まらないため、WEB全体の利益にも寄与する仕組みと言えると思う。
○抽出、提示のアルゴリズムなりを煮詰めたら?
ブコメ以上にきちんと記述された記事が出現する可能性
関連性の強化により、話題やテーマの相互補完に繋がる。
基本的にトラックバックに依存した記事の関連性であったが、関連性記事リンクではてなブックマークページを介して行われるようになる。
これを勧めていくと、はてなブックマークページが、ある意味WEB上の関連記事ガイドブックになりうる。
○ブコメの閲覧性
何故ブコメがいいのか?と言うと、蛇足や冗長な表現を取り払ったエッセンスが凝縮された意見、示唆、見解、を含むコメントの閲覧性が高く、一瞥をくれる形で様々な見解や傾向をさっと見られるから。
更に、ブコメをつける際は、次から次へと記事を渡りあるく感じ。
その為、冒頭記事サマリーとブコメは直結していて欲しい。
○どんな関連性なの?
一方でブックマーク関連エントリーでは、記事タイトルがあるだけで、ブコメのようにぱっと把握する事が一切不能。
その為にどういう関連性であるのか?関連性について判断を行ったり、評価が出来ない事がストレスを生む。
但し、ブクマやコメント閲覧、確認目的でなく純粋に関連するであろう記事を探して辿り付いた場合は、この関連性リンクはGoogleによるキーワードサーチなどに比べたらいちいち探す手間を省けるために非常に有用だろう。
○ひっくるめての所感
各社のキーワード検索での検索結果の表示
これらはキーワードに対しての関連性や、様々な傾向、評価を付加してみせるやり方が出てきている。
しかし、あくまでキーワードであって関連する記事や話題ではない。
一方今回のブックマーク関連エントリーは、はてなブックマークページ上に、記事の話題を軸にした関連ページを並べ、しかもその記事の読み方、評価も示されたガイドページになりうる。
記事を探して辿り付いた場合は、非常に有用なガイドページとなる可能性を秘めていると思える。
但し、Yahooや価格.COMのようなレーダーチャートなど、なんらかの評価などぱっと傾向を掴むものが無いのが惜しい。
このようなものを上手くミックスして提示、かつユーザーが評価できるしかけが搭載されると、はてなブックマークページの関連記事ガイドページとしての意義が高まるのではないだろうか。
但し、その為にはとっかりとなるブックマークのしやすさ、ブックマークコメントの閲覧とコメントの記入が阻害されず活発なブックマーク、ブックマークコメントが付きやすい見せ方、インターフェースが必須であるはず。
そして、はてなブックマークページが自社ブログサービスの記事関連性の強化に留まらず、話題でWEB上に散在する記事の関連性を持たせていく意義。
これあたりは、キーワード検索を超えた、記事発見の足掛かりにも少なからず寄与しうる点、注目して良さそう。
ただし、記事の関連性をもたせ提示するデータベースがはてなブックマークに依存しているので、より幅広い層をいかにブックマークというアクションに呼び寄せるか?その辺の網羅性、バランスが出てこないと、特定の話題に強いというだけになってしまう弱点がある。ユーザー層の拡大が意義や意味を強める形となりそうではある。