NTTドコモ(NTT DoCoMo)検索のグーグル(Google)と提携
ドコモ、グーグルと提携・ネット検索メールなど、新サービス開発 :NIKKEI NET(日経ネット)
2007/12/25 NIKKEI NET(日経ネット)によると、NTTドコモ(NTT DoCoMo)がインターネット検索世界最大手の米グーグル(Google)と提携したとのこと。
記事によると、この提携によってドコモは
- グーグルの検索やメール機能を来春にもドコモの携帯電話向けネットサービス「iモード」に組み込む方向
- グーグルの技術を活用した新機能の開発や新型端末の導入を検討
- ドコモは自社で通信のインフラからサービスまで一貫して手がける路線を転換
- iモードを事実上他社に開放して携帯とパソコンが垣根を超えてサービスを共有できる環境を整え、KDDIなど競合他社に対抗する
という方向のようです。
その裏にはこんな背景がある事が記事に記されていました。
- 携帯電話の国内契約数は1億超え
- 携帯を通じたネット利用者は2006年末時点で約7000万人
- パソコン経由の利用者数に近い水準に達し、ネット利用窓口としての重要性が増している
- 定額で携帯ネットを無制限に使えるサービスの普及で携帯をパソコンのように使う利用者が急増
- ドコモは自社サービスだけでは利用者の要望に応えられないと判断した。
アップルコンピュータ(apple computer)のiPhoneとの提携話などもあったりしますね。
こんなの
NTTドコモ社長、iPhone発売めぐりアップルCEOと直接会談 国際ニュース : AFPBB News
【12月20日 AFP】NTTドコモ(NTT DoCoMo)は19日、同社の中村維夫(Masao Nakamura)社長が米アップル(Apple)のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)CEOと直接会談したことを明らかにした。NTTドコモがiPhoneの日本発売をめぐりアップルと交渉中との事前報道が裏付けられた。
(続き・・・)
こちらで、ドコモが示す難色、ソフトバンクも高い関心持っている事について書かれています。
Life is beautiful: Steve Jobsとドコモの中村社長との会談を想像してみる
これを受けて、こんな楽しげな想像上の会話
Jobs:ナカムラさん、AppleとしてもぜひともNTTドコモとパートナーシップを組みたいと考えています。
中村:それは光栄です。ドコモとしても、ぜひともiPhoneをユーザーに提供したいし、加入者からもそんな声が届いている。
Jobs:それならば話は簡単だ。先に渡してある契約書にサインをいただければさっそく製造に取りかかる準備はできている。
中村:いや、ちょっと待っていただきたい。あの契約書の条件には一つだけ問題がある。
Jobs:聞いているよ、レベニューシェアの件だね。
中村:ドコモとしては月額課金のレベニューシェアはしない方針だ。
Jobs:頭から「しない方針」という言い方は無いと思う。iPhoneは全く新しいカテゴリーのデバイスだ。
中村:それは分かっているが、前例がないことはそう簡単にはできない。
(続き・・・)
Appleの「iPhone」、日本ではドコモまたはソフトバンクで展開か - GIGAZINE
一部抜粋
AppleInsider | Prudential: iPhone to sport click wheel; video iPod by Q2この記事によるとiPhoneは通信方式として、GSM/GPRS及びW-CDMA方式をサポートする予定とのこと。そして日本ではW-CDMA方式をNTTドコモとソフトバンクが採用していることから、日本でiPhoneが発売される場合、この二社から発売される可能性が高いと考えられます。
そしてiPhoneの端末自体については、あくまで音楽プレーヤー機能が最優先であることから、バッテリを持たせることを第一に考えて、スマートフォンのように無線LANなどを搭載した高機能路線とは一線を画すつもりではないかとされています。
この辺で、通信方式的にドコモかソフトバンクのいずれか?になる事が書かれています。
一方こちらでは・・・
『ビジネス2.0』の視点 > iPhone、Google Androidそして次世代高速通信無線は大きな波を起こす : ITmedia オルタナティブ・ブログ
一部抜粋
次世代高速通信網の決着そして、私自身が注目していたのは次世代通信網の周波数争いの決着です。12月21日に総務省は、次世代高速通信網の周波数について、KDDI陣営とウィルコムに免許を交付しました。驚くことに、11項目で5段階評価をしているのですが、KDDI陣営が8点、ウィルコムが6点に対して、ソフトバンク陣営が2点、ドコモ陣営が1点と大きく差がつけられていました。
「次世代無線免許割り当てで進むワイヤレスブロードバンドのオープン化」でも書かせていただきましたが、次世代無線通信(WiMAX)が普及すれば、端末のオープン化が進むことによって魅力ある携帯端末が登場し、地域格差や高齢者見守り等の公共分野での活用も広がってくることが予想されます。
上述のGoogleの動き、iPhoneの日本での行方も書かれていましたが、次世代無線通信(WiMAX)についてもかかれていました。
この次世代無線通信(WiMAX)の方が新たな周波数帯と言うことで、他社を超えてのサービス提携が見込まれるかもしれませんね。
そことGoogleのAndroidをぶつけるのか?
またiPhoneは?
とりあえず Google の Android と apple の iPhone は機能面、用途で別になりそうですね。
しかし、その為に2台持つというのは痛い?
Google の Android:情報端末的扱い
apple の iPhone:よりメディアストレージプレーヤー的な扱い
なんて棲み分けでしょうか?
ただ、コンテンツのダウンロード違法化なんて不穏な動きもあり、これも気になるところです。
コンテンツは大事にひな壇に飾って、いずれ古ぼけて使えなくなるよりも、積極的な活用の機会、流通する仕組みを用意し適宜課金などしてこそ、結果的に元コンテンツの価値が上がり利益還元も可能なんじゃないかと思うのですけどね。
インフラ、端末が徐々に成立して行く状況。でもそこに完全オーソライズされダウンロードも出来ないコンテンツに触れるばかりなんて感じだとちょっと興ざめ。
ソフト面、ハード面とも良い方向に向いて欲しかったりします。
ああ、そう言えばこんな記事もありました。
ダウンロード違法化はグーグルの一極支配を加速する - アンカテ(Uncategorizable Blog)
もしもそうなると、回線、チャンネルいくらあっても、Googleと関係が深いところが一番有利になっちゃうのでしょうかね?