『36倍売れた!仕組み思考術』の秘密とは?
・プレゼント企画に応募
ライブドアパブリッシングより出版の『36倍売れた!仕組み思考術』
AMNよりキャンペーンの案内がありこれに応募したところ献本頂き読ませて頂きました。
・手に取った印象
『36倍売れた!仕組み思考術』
本のタイトルや帯。
その辺からはありがちな、何かいかにもなノウハウが書かれているのかな?なんて第一印象。
・読んでみると
実際に読んでいくと、確かにノウハウなんだけど、そうじゃない。
あれ?どうしてこういう構成になるのだろうという仕立てになっていました。
・おおまかな舞台背景
本書は著者が営む保険代理店をモデルケースとしての、電話とDMを最適化した販売にまつわるお話でした。
著者は保険の営業をされていたとのことですが独立。
一生懸命頭を下げて売り歩くという事がどうしても馴染まない。
そして「売らずに売れる方程式」がないか常々考えていたそうです。
積極的な売りには出ないので、独立するも当初はもうどうにも立ち行かないとこまで行ってしまったのだとか。
独立した事、関係各位に挨拶周りをしていたところ、たまたまの流れでお仕事頂けたとの事。
でも売れる見込みは無い。そして実際の報告期日などはどんどん迫ってくる。
出来ないとは言えない。
兼ねてからマーケティングやセールスについての本を読んでいたところで、「売れる状態」を如何に作り出すか?に思い至ったそうです。
そしてそれを実践、ブラッシュアップをしていった。
すると、一生懸命売り歩かなくても売れてしまう。
それは、頭を下げてしつこく食い下がるように一生懸命売る歩くのではなく、欲しいはずの人を見つけ出して、如何でしょうか?とふっと傍に置く。
そんな仕組みに思い至ったとのことです。
・その気さえあれば、誰でも真似する事が可能
そして『36倍売れた!仕組み思考術』で、難しい薀蓄は置いて置いて、先ず誰でもわかり、そしてその気さえあれば十分真似が可能なレベルまで細かくノウハウを惜しげもなく全開。
ここまで見せてしまっていいの?
それが序盤から中盤終わりまでがーっと掲載されているんです。
巷に溢れる成功エピソードって、なる程と思えるけど、その人だからこそってのが殆ど。
いざ真似してみようとすると、肝心なとこでどうにもならない部分があり、そこがすっぽり抜けている。
あ〜やっぱり、この人だからこそ出来るノウハウなのか・・・。
でも、この本の場合、実際に営業されている方であれば、普段の資料作りなど確かにそう言われればと重なるような部分かなりあるんじゃないかと思われます。
営業でなかなか上手く成果上がらない人は、なりふり構わず兎に角、先ずは猿真似でもいいから兎に角やって見て下さいと言わんばかり。
この本では、著者じゃなければ出来ないという部分がある意味無いも同然。
適切に転用すれば出来てしまう。そして当然結果が付いてくる仕組みとなっている。
どうも、ある意味失敗のしようが無い誰でもやりさえすれば出来てしまう、そういう意図があっての惜しみない開示のようです。
営業など立場が近い、取り組みが近いのであれば、容易に転用可能なレベルまで落としこんで具体的に開示されています。
兎に角これでもかと言わんばかりに懇切丁寧に開示。
そして終盤。
やっと本質に突入しました。
・時代は変わり行く
現代は自分で生きていける術を身につけていかなければ、何かの際は生きていけない事態に直面する危機も十分にありうる。
もしも、そういう事態に直面している人が居るなら、先ず猿真似でいいから是非実践して見て欲しい。
取りあえず真似れば、今までのやり方では到底望み得ない結果が現れる。
そしたら、何故これが上手くいけるのかに立ち返って見て欲しい。
今までの社会は、終身雇用の枠に収まっていれば順風万帆であった。
しかし今やその時代は過ぎ去ってしまった。
そして消費者もマスメディアのお墨付きなどではもう動かなくなってしまった。
自分の気持ちを大事にして、自分で選びたい。
そこに如何に合わせていくか。
・「売る」から「売れる」仕組みに落としこむ
今は人のニーズに適合する。そして気持ちに響く。
押し付けがましさ、今までのしつこいセールスを想起させてしまう。
それを如何に排除してみせるか?
その上で、いかに仕組みを作るか?
著作の中では、ほんの一瞬しか触れられていませんが、仕組みを組み上げたら、それを様々に援用、転用、応用してみる。
そうやって、組み上げた仕組みを一つの商売ジャンルなりに限定してしまうのではなく、色々な可能性に向け開いていく。
複数の軸を持つ事で、どれかが不調となってしまったとしても、補填が利くように備えておく。
時代やトレンドに応じた売れるものがあり、それは移ろい行くものでもある。
・応用、活用が可能な仕組みにし、更にネットワークのように組み上げていく
「売る」のではなく「売れる」仕組みのエッセンスを如何に作り上げるか。
それを果たす事で様々な応用が可能となる。
更に、その仕組みを補助、強化していく事が出来ないか?と発展させていく。
となると、結果的に出版や講演、コンサルティングという方向性に向かう。
どうやら今後単なる営業から、更に売れる方向への飛躍を目指しているのじゃないか?
様々なジャンルで「売れる状態」を見出し作り上げる。
今後、これを如何に発展した姿として見せてくれるのか?が楽しみであったりします。
・所感
本書は、保険代理店というモデルケースで話が繰り広げられています。
形として一番マッチすると言うのもあるのだと思います。
しかし、人って欲しいに火が付くと入手せずに居られなくなる。
また、欲しいものや、必要なものって実は何かしら必ずあるんですよね。
一方で買いたい、使いたいという状態に入ると、きちんと製品の情報やスペックを知りたい。
そして評判も知りたい。
そんな具合に、自分から調べたり問い合わせていく。
ただ、そこでいかにもな押し付けがましいセールストークに出会ってしまうと兎に角断ってしまいたくなる。
心に響く物、情報を入念に用意し、選択を委ね、いかに自発に訴えるか?
確かに今、そういう時代に変わったと思います。
そして、周囲を眺めるとそういうやり方をしているところは実際にある。
関心のあるところに如何に適切に置いてみせるか。
ここ、なんとかものにしてみたいと思います。
それには、自分がより関心を持っている必要があり興味や関心を如何に結びつけ広げていくか?なんてあたりとても大事そうです。
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